夢の中まで

好きだから崇めるスタイル

増田貴久32歳の誕生日会には例年通り呼ばれないと思うのでそれを見越して先にここに書いておきます

 

拝啓、増田貴久様。

 

今年も、7月4日を迎えることができました。32歳、いつのまにこんなに歳を重ねていたのかと、びっくりする反面、その時その時で最高のパフォーマンスを見せてくれるあなたに、感謝しなくてはなりません。ずっとステージに立ち、笑顔を振りまきながら、私たちに幸せをくれて、ありがとうございます。

 

今年の一年は、「あなたの幸せ」を考えることが多い1年でした。パフォーマンスが「ポンコツ」だった時、増田貴久として生き続けることの苦しさを、目の当たりにしたような気がしました。他のメンバーに問題が起こった時、真っ先に一人で謝ったあなたに、アイドルとして生きる苦しさを感じたような気がしました。

 

「あなたはアイドルをやっていて幸せなのか」

 

私は、何度もこの問いが頭の中をグルグルと回っていました。きっとあなたは、私たちが求めている「増田貴久」を守り続けるために、様々なものを犠牲にして、無理を押して、笑顔で歌い続けてくれたのだと思います。どんな時でも、人前に出るときは笑って、最高のパフォーマンスをして、そのために何をどれだけ犠牲にして来たんだろう。私の求めている「増田貴久」が、あなた自身を苦しめているのではないか。そんな思いがずっとありました。

 

あなた以外のメンバーによって、活動が制限されることになった時。私は、何もしてないあなたが謝って、肩身の狭い思いをするくらいなら、いっそ辞めてしまえばいいんじゃないかと、本気で思いました。正直、その状況が、私にとってあなたが幸せだとは思えなかったからです。いっそのこと、いままで縛られて来た「増田貴久」から脱却して、田舎でコテージでも開けばいいんじゃないか、第二の人生として伴侶を見つけて、人里離れたところで仲良く暮らせばいいんじゃないか。そんなことまで考えました。

私が、あなたを見ることで感じる、自分の「幸せ」よりも、あなた自身の感じる「幸せ」の方が、私には大切に思えたのです。10年以上応援して来て、あなたがいなくなることなんて本当に嫌だし、考えたくもなかったけど、それでも、あなたが幸せになる道なら、と考えるまでに、私はあなたのことが好きだったのだと、痛感した出来事でした。

 

あなたは、私たちに「人生をかけて幸せにしたい」と言ってくれました。こんなに幸せなことはありません。その言葉だけで、落ち込んでいた心の救いになりました。ただ、私はあなたにも問いたいのです。

 

「あなた自身の幸せは、叶えられていますか?」

 

メンバーのため、応援してくれるファンのため、周りにいるスタッフさんのため、あなたはいつも、誰かの幸せのために一生懸命になれる人です。とても素敵だし、最高の人間だと私は心から思っています。ただ、わがままだけれど、あなた自身も幸せであってほしい。私たちが応援していることで、私たちが言う言葉で、少しでも傷ついているなら、私にとってこんなに辛いことはありません。どうか、あなたの幸せも追いかけてほしい。誰かのため、ではなく、自分のためにも生きてほしい。32歳の一年は、もう少しだけ、自分のわがままに付き合ってあげてもいいと、私は思います。あなたが幸せを求めてした行動なら、私は何でも受け止める覚悟です。極論、女風呂覗くくらいなら余裕で大丈夫です。ただ警察には捕まらないでほしい。それだけ。

 

自分の幸せとはなんなのか。32歳の1年はぜひ、それを少しだけでも考えてほしいと、私は思っています。あなたの幸せが、私の幸せです。それをどうか忘れないで。おせっかいですみませんね。

 

32歳の誕生日、おめでとうございます。