夢の中まで

好きだから崇めるスタイル

私たちは無力だ

 

悔しくて悔しくてたまらない。

 

新曲でたくさんテレビに出ることを楽しみにしてた。毎週のドラマを見ることを楽しみにしてた。味スタのライブ、どんな風になるのかなと楽しみにしてた。「W」と「S」のツアーはどんなコンセプトだろう、と楽しみにしてた。

 

これからどんなグループになっていくんだろうと、楽しみにしてた。

 

こんなきっかけで、楽しみにしていたことが全部終わるなんて思ってなかった。「楽しみにしててね」って言われたのに、守ってくれなかった。

 

私たちは、彼らを守る術を知らない。いつも、一方的に言われるだけだ。私たちには関係なく、大切なことは決められてしまう。「ファンあっての」と言われても、その私たちはいざという時になにも力を持っていない。無力な自分に苛立ちながら、目の前で崩れ去っていく「自分が好きだったもの」を、まじまじと見せつけられる。

 

何もできないことが悔しい。周りの人から「大丈夫?」と言われることが悔しい。楽しみにしていたものがなくなったことが悔しい。大切なものが何一つ守れない自分が悔しい。

 

私はこんな気持ちになるために、ファンをやっていたわけじゃない。私は幸せになりたくて、ファンをやっていたのだ。どうしてファンが、いつもいつも悲しまなければいけないのだろう。ファンは何一つ悪いことしてないのに。ただ幸せになりたくて応援してただけなのに、何も悪いことをしてないファンの幸せが一方的に奪われるなんて不公平だよな、と思う。

 

私たちは、本当に無力だ。どんなに好きでも、私たちは彼らを守ることなんてできない。彼らが自分自身で、自分を守ってくれることを祈るしかない。残酷な関係だ、本当に。

 

頼むから、自分を自分だけのものだと思わないでほしい。自分たちのせいで、どれだけの人が感情を突き動かされるのか、考えてほしい。アイドルというものは、人を幸せにだってできるし、悲しみのどん底に突き落とすことだってできる、強大な力を持っていることを忘れないでほしい。そしてその力をぜひ、人を幸せにすることだけに使ってほしい。私たちには願うことしかできないから、どうか、どうか、

 

「アイドルを好きでよかった」

 

と、思わせ続けてほしい。

無力なファンからの、願いです。